抗生剤をより浸透させる バイオフィルムを溶かす口腔善玉菌の活用

口腔疾患における抗生剤投与について、薬剤によってはバイオフィルムを透過できないことから、殺菌効果が十分に行き渡らない問題が懸念されておりますが、口腔菌(プロバイオサイエンス PET・K12M18)の特徴を踏まえた併用を実行することにより、抗生剤をより浸透させ、殺菌効果を高められる可能性がございますのでご案内申し上げます。

口腔菌(プロバイオサイエンス PET【K12・M18】)の特徴とは?

  • ① 生菌製剤でありながら、水に溶かす利用方法が可能である。
  • ② バイオフィルムを溶かす生産物を菌が生成する。
  • ③ 薬剤の耐性を持った菌ではない。

ポイント

口腔菌は抗生剤投与の時点で死ぬものと思われますので、あらかじめ有用生成物を産出しておいて、それを先行投与か併用をします。抗生剤による、生死に関わらない有用生成物質がバイオフィルムを溶かしてくれることで、殺菌剤がバイオフィルムの中の菌にもたどり着くイメージです。

併用の手順

1)プロバイオサイエンスPETを抗生剤の影響のない環境(容器)で水に溶かします。

※プロバイオサイエンスPETはフリーズドライですので口腔菌は仮眠状態にあります。
水に溶かすことにより、口腔菌が目覚め、バイオフィルムを溶かす生産物を菌が生成します。

2)抗生剤投与の前、又は、併用にて水に溶かしたプロバイオサイエンスPETを与えてください。

  • ※溶かす水の量は、1粒当たり10ccが目安です。
  • ※水に溶かし置く時間は、半日を目安とし、水の腐敗を考慮し24時間以内に使い切ります。
  • ※状態により与える菌の量は2倍量~4倍量に増やすことをお勧めします。

バイオフィルムの壁を溶かすことができれば、バイオフィルムに阻まれがちな抗生剤が浸透しやすくなります。

ぜひ今後の治療、飼主様と伴侶動物の健康の為にお役立て下さいませ。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。