歯周病は血液を介して全身の健康に悪影響する?

犬の歯周病は、ペットの様々な組織の健康に悪い影響を及ぼすことを、ご存じだと思いますが、でもどうして口腔内の微生物が組織に影響を与えるのでしょうか?
歯の上のプラークは歯石の元となりますが、慢性の歯周病は、心臓病、腎臓病、肝臓病などにも影響を及ぼすのです。

人での研究で、口腔菌が全身性の病気に影響を与えるということが、徐々に明らかにされつつありますが、犬の場合はどうでしょうか?
どうも、歯周病の場合、口腔内の微生物が血液の循環を通して、全身に関連の微生物がまわり、病気の発祥につながるのではないかと考えられているようです。

最近の研究では、歯周病のペットの口腔内の微生物が心筋梗塞を引き起こしたり、血管の組織学的な変化を起こすとされています。また、糖尿病におけるインスリン抵抗性に歯周病菌が影響しているとの研究成果も報告されています。

また、血液を循環し口腔菌が腎臓や肝臓に入りダメージを与えるとされています。
今後の研究により、ペットの歯周病の予防だけではなく、全身の健康維持のために、オーラルケアの重要性がますます必要になると考えられています。

引用元

歯科医師:Mary L. Berg, BS, RVT, RLATG, VTS
(http://veterinaryteam.dvm360.com/how-periodontal-disease-can-affect-pets-organs)